やったぜ。考

Twitterに登録してから10年以上の歳月が経ち、すっかり長文を書かなくなってしまった。はてなダイアリーのサービス終了とともにブログそのものをやめても良かったのだが、日記にあれこれ書いて公開するのは私のWeb上での活動の原点とも言えるため、未練がましくはてなブログに移行したというわけだ。

が、結局は去年のWORDアドベントカレンダー用の記事を書いてから、また1年近く放置してしまうという有様である。このままでは本当に文章がかけなくなってしまうのではないか。ここはひとつ名文について考察して、人を惹きつける文章を書くための能力を養おうではないか。

つまり、変態糞親父である。

www.nicovideo.jp

 

汚い長文が続くにも関わらず、思わず最後まで一気に読んでしまう名文である。(途中でリタイアするタイプの方は、ブラウザバックをお願いいたします。この記事はこれ以上綺麗な方向へは参りません。)

今日はこの名文について深く考察していこうと思う。

やったぜ。

完結なタイトルに名作としてのポテンシャルを感じる。「やったぜ!」でも「やったぜ」でもなく、「やったぜ。」と、句点を付けて〆ることにより、一連の情事をやり遂げて完結したという達成感と、冷静さを感じさせる。筆者は賢者タイムに突入していることをタイトルの段階で読者に深層心理のレベルで刷り込ませているのである。

 投稿者:変態糞土方

変態糞土方というストレートなネーミングが好い。生々しい土方姿が目に浮かぶようである。

(8月16日

他の書き込みや8月16日が水曜日であることから、この書き込みは2006年に投稿されたものであると思われる。ご存命であれば今年で66歳である。

07時14分22)

午前7時14分22秒と、かなり早い時間帯に投稿されていることが分かる。本文の量から考えるに、遅くとも6時半頃から書きはじめたものと思われる。起き抜けに書いたのか、昨日の情事が夜通し行われ、そのまま寝ずに書いたのかはわからないが、一刻も早くこのことを全世界と共有し、次回につなげたいという思いが感じ取れる。便善は急げというやつである。

このように、名作ともなると本文に入る前から様々な学びが得られるのである。

昨日8月15日

「昨日」だけではなく、「昨日の8月15日」と、時間を指す言葉が併記されている。改めて事案が発生した日が夏であることを読者に刷り込ませ、以後のやり取りの風景を想像させる手がかりを与えているのである。この文章と直接関係ないが、日付が変わる前後の時間帯においては、「昨日」という言葉が指す日付があやふやになりがちであるため、このように絶対的な時間を指定する8月15日という日付を併記しておくことで、他人とのやりとりに齟齬を生じさせなくすることが出来る。そう考えると、これから書かれる出来事は、日付をまたいで夜通し行われたため、誤解の無いように「昨日の8月15日」と明記した可能性も考えられる。

いつもの浮浪者のおっさん60歳)と先日メールくれた汚れ好きの土方のにいちゃん(45歳)とわし(53歳)の3人で

登場人物紹介である。「いつもの」とあることから、浮浪者のおっさん(60歳)はレギュラーであり、汚れ好きの土方のにいちゃん(45歳)は知り合ってまだ日の浅いキャラである事が分かる。各キャラとも必要最低限の情報のみ与えることにより、初見の読者にも各キャラの人物像が完結に伝わると同時に、顔や体型などについては読者のイメージ力にあわせて自由に想像できる柔軟性も与えている。漫画や動画には出来ない、文章ならではの表現である。

県北にあるの土手の下で盛りあったぜ。

北という文字は、単に方角を表す意味のほか、「敗北」などの言葉に表されるように、鄙びたイメージも与える事が出来る。このことから、街中の川ではなく、ほとんど人の来ない田舎の自然豊かな川の土手の下で盛り合っている光景が目に浮かぶ。

冒頭に8月15日と明記されていたことも手伝って、草むらの生い茂るなか、汗まみれでやりとりが行われている光景がありありと目に浮かぶというものだ。くさそう。

今日明日が休みなんで

冒頭では「昨日の8月15日…」と、この名文が投稿された8月16日の視点で始まっていたのに対し、この時点では「今日は明日が休みなんで…」と、8月15日の視点にシームレスに切り替わっている。8月16日の視点で書くならば「この日は翌日が休みなんで…」のように時制をあわせるはずである。すなわち、この一文から筆者は昨日の8月15日の世界に入り込んでおり、それとともに読者も昨日の8月15日の世界に引きずり込まれているのである。

コンビニとつまみを買ってから

庶民的で好い。

滅多に人が来ない所なんで、

ほらー、やっぱり人のほとんどいない田舎じゃん。「今日は明日が休みなんで、滅多に人が来ない所なんで、」と、原因・理由を表す「○○なんで」が一文中に2回出てくるのは、一般的に言ってあまりスマートとは言えない構文であるが、ここでは逆に構文が崩れるほど文章に勢いが付き始めており、これから行われる事案に対して3人の気持ちが徐々に高まりつつあることが伝わってくるようである。非常に高度な構文である。

そこでしこたまを飲んでからやりはじめたんや。

一般的にコンビニで売られている酒は冷やされている事が多く、前述の通り舞台は真夏であることがわかっている。真夏にキンキンに冷えた酒を飲むという最高の体験も相まって、メンタル面でも準備を万全に整え、いよいよ万難を排して事におよびはじめたんや。

3人でちんぽめあいながら地下足袋だけになり

全裸ではなく地下足袋だけという所にこだわりを感じる。土方の設定が唯一活かされる場面である。

持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。

合計9本。

しばらくしたら、けつのがひくひくして来るし、出口めての中でぐるぐるしている。

「腹がグルグル鳴っている」のではなく、「糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。」のである。すなわち「ぐるぐる」という言葉は、腹の鳴る擬音語と、行き場を失った様を表す擬態語の掛詞であり、古くから伝わる伝統的な表現が用いられている。筆者の教養の良さが垣間見える一文である。

余談ながら、西暦893年頃の古典文学においても同様の情事が記録されている事が知られている。

http://moneto.dojin.com/2015_JP02.pdf

浮浪者のおっさんにけつのをなめさせながら、ちゃんのけつのめてたら、

3両編成である。

浮浪者のおっさんに「なめられながら」ではなく「なめさせながら」とある事から、浮浪者はあまり乗り気では無いのかもしれない。

先にちゃんがわしの口にをドバーっと出して来た。

ここで文章の勢いがピークに達するの好き。

それと同時におっさんもわしもを出したんや。もう顔中、まみれや、
3人で出したを手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、
まみれのちんぽめあって小便で浣腸したりした。ああ~~たまらねえぜ。
しばらくやりまくってから又浣腸をしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。

総合格闘技って感じだ。

浮浪者のおっさんのけつのにわしのちんぽを突うずるっ込んでやると

奇跡の誤字。おそらく「ずるっと突っ込んでやると」なのであろうが、「突っ込む」以上に勢いのある新たな動詞が爆誕している。文章を推敲せずにドバーっと書き上げて投稿したのであろう。やはり勢いよく文を書くと気が狂う程気持ちええんじゃ。

 

けつのと小便でずるずるして気持ちが良い。
にいちゃんもおっさんの口にちんぽ突っ込んでをつかって居る。
まみれのおっさんちんぽを掻きながら、思い切り射精したんや。
それからは、もうめちゃくちゃにおっさんちゃんのちんぽめあい、
を塗りあい、二回も男汁を出した。もう一度やりたいぜ。
やはり大勢でまみれになると最高やで。こんな、変態親父あそびしないか。
ああ~~まみれになろうぜ。
岡山の県北であえるなら最高や。わしは163*90*53,おっさん165*75*60、や
まみれでやりたいやつ、至急、メールくれや。
土方姿のまま浣腸して、だらけでやろうや。

くさそう。