ペヤングペタマックスを食べました

先日、ペヤング超超超超超超大盛りペタマックスという、偏差値3くらいのネーミングの食品を完食したので、思ったことを書き連ねていく。ちなみにこの記事のジャンルは、武勇伝と奴隷の鎖自慢を足して2で割ったような、そんな感じ。

 

これは何か

www.peyoung.co.jp

発売から相当時間が経っているので、いまさら説明は不要かと思うが、それでもこの食品のヤバさを改めておさらいしておきたい。(武勇伝なので)

日本の伝統食「ペヤングソースやきそば」を何も考えずに全選択して右下をぐいーっと引っ張って拡大しただけの食品。通常のペヤングには、乾燥した麺が1ユニット搭載されているが、ペタマックスにはこの麺が8ユニットも搭載されている。かやく・ソースもそれに合わせて8倍ほどの量が用意されているが、ふりかけ・スパイスだけは2倍の量(2袋)だけであった。何故。

通常のペヤングのパッケージは、ビニル包装されたものであるが、ペタマックスだけはなぜか箱に入れられた状態で売られている。遠目から見た時にボードゲームの箱かと思ったし、いっそボードゲームなら食べる必要がなくて良かったのにとも思った。

 

0.食べた経緯

何を血迷ったのか職場の先輩が突然買ってきた。

さらに何を血迷ったのか「今日は業務が少ないし、いっちょペタマックスでも食ってみるか」と、処理を開始してしまった。

 

1.作ってみよう

作り方は通常のペヤングと同じで、かやくとお湯を入れて3分待つだけである。注意点としてはお湯が2.2リットル必要なのだが、当然パッケージにも書いてあるし、Twitterでも「ケトルだけじゃ無理」と散々話題になっていたので当然想定の範囲内(死語)である。幸い職場には3リットル入るポットがあったので、この問題はクリアできた。…ように思えた。実際にお湯を入れる時というのは、お湯が飛び散らないようにポットの口までペヤングの容器を持ち上げて入れるわけだが、これはつまり片手で容器をもち、もう片手で給湯ボタンを押す事になる。しかし片手だけで2.2リットルのお湯の重みを支えるというのは非常に難しく、途中で泣く泣く容器を机に置き、熱さに耐えながらお湯を飛び散らせながら注ぐ形となってしまった。したがって、「ケトルだけじゃ無理!」のほかに「ポットも厳しい」「やかんが必要」という情報も付け加えておくべきだと思った。さきほど貼った公式ページに記載された作り方も、よく見るとやかんでお湯を入れるイラストが描かれているので、やはりやかんが正解なのだろう。

 

2.湯切り

これは想定どおり時間がかかった。見どころなし。

 

3.ソースを入れる

前述の通り、麺が8倍なのでソースも8倍入っており、これは適正量に見えるのだが、実際にソースをかけて混ぜてみると、ソースの混ざり具合のムラも8倍になる事がわかった。通常サイズのペヤングであれば、ソースの濃い部分・薄い部分の差は無視できる程度であり、経験上4倍(ギガマックス)になっても大した問題にはならなかったが、8倍になると薄い部分は本当に薄く、ソースが伝来していない真っ白な麺がどうしても現れてしまうのだ。不思議なことに、この真っ白な麺はいくら麺をかき混ぜても消えることはなく、しかも混ぜれば混ぜるほど麺からは熱と水分が蒸発し、急速に輝きを失ってしまうので、結局最後まで均等に混ぜる事は諦め、志半ばにして実食フェーズへ突入せざるを得なかった。

物質を冷やしていくとある温度を境に超電導とよばれる不思議な現象が発生し、磁石がいい感じに浮いたり電気がめっちゃ流れたりと、それまでの温度では考えられなかった事が次々と起きる事が知られているが、ペヤングも量を増やしていくと、ある量を境にソースが全く混ざらなくなるという不思議な現象が発生するというのは新たな発見であった。これもおそらく一種の超電導なのだと思うし、商品名に「超超超超超超大盛りペタマックス」とあるように超が6つもついているので、このうち1つくらいは超伝導の超なのではないかとも思った。

 

4.食べてみる

どんなに量が多かろうとも、ペヤングペヤングなので、最初の1口は美味しく、そこから徐々にテンションが単調減少するのだろうと思っていた。しかし、前述のとおり出来上がった焼きそばは超伝導状態にあり、排除しきれなかった白い麺を無慈悲に胃袋に送らなければならない。すなわち、1口目からすでに不味いのである。これは完全に誤算であった。大食いチャレンジをするときは、脳が「あっ、これはもう満腹ですね」「これ以上いけない」と認識するより前に胃袋へ食物を入れることで満腹の向こう側への到達を実現しているのであるが、今回は早々に脳が「これ以上いけない」と拒否してしまい、満腹のこちら側で勝負せざるを得なくなってしまった。匂いを嗅いだだけで脳が拒否してしまうため、これ以後は匂いとの戦いとなった。

 

5.そして完食へ

勤務日の休憩時間をすべてペヤングに充てる事により、なんとか完食までこぎつけた。正直、ペヤングよりも仕事のほうが楽だったし、一向に腹が減らない状態で休憩時間が迫ってくる事に対して絶望する事もあった。今後も仕事が辛い時は、超電導ペヤングを合間に挟むことによって仕事に対する抵抗を減らす(超電導だけに)事ができるのではないだろうか。

冒頭で説明したパッケージの箱はせっかくなので記念に持ち帰って飾る事にした。敵の武将の首を討ち取るというのはこういう気持ちなのだろうと、戦国武将の気持ちが理解できた。しらんけど。

 

6.感想

もう二度と食わない。